ドイツ旅行3日目(アイゼナハ観光)
以下の日程で4月の上旬にドイツ旅行に行ってきた。
3日目:フランクフルト→アイゼナハ アイゼナハ観光(アイゼナハ泊)
4日目:アイゼナハ→ヴァイマール ヴァイマール観光(ヴァイマール泊)
5日目:ヴァイマール→ライプツィヒ ライプツィヒ観光(ライプツィヒ泊)
6日目:ライプツィヒ→ドレスデン ドレスデン観光(ドレスデン泊)
7日目:ドレスデン観光(ドレスデン泊)
8日目:ドレスデン→ベルリン ベルリン観光(ベルリン泊)
9日目:ベルリン観光(ベルリン泊)
10日目:ベルリン→フランクフルト フランクフルト国際空港から日本へ
さて、今回はアイゼナハへ移動した日について書いていく。
フランクフルトからICEでアイゼナハに移動した。朝10時くらいの電車だったと思うが、車内は結構混んでおり、席がなかなか見つからなかった。どこに座っていいのかよく分からなかったので、車両と車両の間のスペースで立っていたら、検札に来た車掌が後ろの車掌が空いてるというようなことを言っていた。
それでも動いて空いていなかったら嫌だったのでまだ立っていたら、再び来た時に同じようなことを言っていたのでさすがに移動すると、普通に空席が見つかった。
アイゼナハは小さめの駅で、フランクフルトやハイデルベルクに比べて駅前はずっと静かな雰囲気だった。
手前から2つ目の建物が駅舎。
駅を背に通りを見ると、正面に雑木林が広がっていた。
道路沿いに歩くと、ルターとバッハの肖像画が載った広告があった。
アイゼナハはルターが若い頃に学んだ地であり、新約聖書をドイツ語訳したというヴァルトブルク城がある。また、バッハ出生の地でもある。近代化に進んだ現代社会の原点ともいえる場所がこの地にあると思うと、感慨深いものである。
ホテルに荷物を置き、1時間おきにしか運行していないヴァルトブルク城へのバス時刻を見てから、市街地を少し歩く。
市街地に入ってすぐのところにあるルターの像。
ちょうどお昼時だったので、屋台で売っていたテューリンゲン地方名物のソーセージを食べる。でっかいフランクフルトをパンで挟んだだけの簡単な料理。2ユーロくらいだった。
バスターミナルで、どこで乗車券を買えば良いか分からなかったのでバス運転手に聞くと、あっちで買えると指をさされた。あとで、運転手同士で、何言ってんだあいつは、みたいに話しているのがジェスチャーから分かった。
バスで終点まで乗ると城の近くで停車する。マップを見ながらバスに乗っていると全然違う方向に行くので心臓が止まりそうなくらいドキドキしたが、途中で折り返して城のほうに向かっていった。
バス停車場からはなかなか勾配の急な階段道を歩いて城に向かうことになる。途中まで歩いた場所からの景色。街が下に広がる。
街がだいぶ遠く見える。
そして登り切ると、ガイドブックでよく見る城の姿が見える。.山の上の西洋風のお城というのは日本にはない景色でロマンティックに感じられる気がする。
そこからお城の敷地内へは無料で入ることができ、味のある雰囲気になっている。
ドイツ人の観光客も多数いて、やはり世界遺産に登録されている場所だからドイツ人も訪れるのだろうか。
ここへ来て、ガイドブックに載っている城の中はどうやって入るのだろうと疑問に思った。チケットカウンターを見つけて入ると、ガイドの料金しか記載されていない。建物の入り口らしき場所も見当たらないので、どうやらガイドでしか入れないのだろうと思い、ガイドチケットを購入。学生で6ユーロ程度だったと思う。
時間があえば英語のガイドもあるようだが、ちょうど過ぎていたのでドイツ語のガイドに入った。ガイドの説明は全く分からなかったが、一応日本語で書かれた説明書きをもらえるので、それでおおかたのことは理解できる。
ただ、周りがみんなドイツ人だったので、なんとなくドイツ語の説明を理解している風の顔をしながら一緒に回っていた。ドイツ人に囲まれて緊張していたのか、内部の写真は全く残っていなかった。
城のガイドで大広間まで行くと、そこから先は個人の自由になる。バスの時刻もあったので、早足で内部を見ていった。
ルターが新約聖書をドイツ語訳したとされる部屋
城からバス乗り場までの坂道。なかなか急である。
バスのチケット売り場が分からなかったので、バス停にいたドイツ人に聞いたらバスドライバーだと教えてくれた。その後トイレをしてからバス停に戻ったら、そのドイツ人がじっと見てきたが、挨拶するでもなく目をそらしてしまった。こういうところがダメですね。
市街地に戻ると風情のある街並みがある。ただ、それほど大きい街ではないので、少し行くとすぐに人気がなくなる。もちろん危険ということはない。
旅行中に初めて入った旧東ドイツ圏だったが、やはりこちらは少し寂しい雰囲気なのだろうかという印象だった。
マルクト広場にある教会。以前にも書いたが、ドイツの市街地は、駅から徒歩10分くらいの少し離れた場所に広がるようで、だいたいこういった広場があるようだった。
その後ルターハウスへ。左の建物に展示があり、右のガラス張りの建物に受付がある。
中にはドイツ語と英語で説明があり、ルターの業績はルターの他にたくさんの協力者がいたことなどが書かれていた。one for all, all for oneなどとも書かれており、なんというか、日本でいう野口英世のような扱われ方のイメージがした。子どもに対して、こういう偉大な人がいたんだよ、というような雰囲気だった。
展示の途中にはTIME IS MONEYの文字が。現代資本主義の原点である。
その後、バッハハウスへ。
建物の前にはバッハの像が。逆光。
ルターハウスと同様、左側の建物が実際にバッハが住んでいた建物で、右側のガラス張りの建物が受付である。
受付でチケットを買うと、ちょうど17時から楽器の説明と演奏があるということで、5分過ぎていた。すると受付のおばちゃんが、荷物預かってあげるから見に行きなさいというようなことを言ってくれたので、説明を見ることができた。素っ気ないがドイツ人の親切さという感じがした。
チェンバロやオルガンなどの楽器の原理の説明と実際の演奏をしていたようだが、ドイツ語で何を言っているのか分からなかったので詳しくは分からなかった。
ガラス張りの建物の2階に行くと、バッハの音楽をヘッドフォンで聴くことのできるミュージアムになっている。クラシック好きでバッハ好きという人にはたまらないだろうと思った。
途中、バッハの骨格と肉付きを推定している像があった。誰得なんだこれは。
バッハが作曲する際に使っていた部屋を再現したものらしい。バッハは作曲の際に、ほとんど楽器を弾かないでほとんど楽譜の上で作業していた、というような説明があった。
さて、バッハハウスから歩いてホテルに戻ると、19時前くらいになったので、少し休憩をしてから夕食を取りに外へ出た。
すると、、、さっきまでたくさんいた人が急にいなくなり、カフェもレストランもほとんど閉まっていた・・・。えっ、マジかよ、と思い、とりあえず空いていた店に入った。
写真からも分かる通り、時刻は19時半くらいだが、外は明るい。しかし、店はほとんど閉まっていた。
途中、同じように空いている店がないというような雰囲気で、他のドイツ人も入って来ていていた。
ステーキと読めるものとビールを注文。ここには英語のメニューがなかった。肉とポテトで、いかにもという感じだが、食事はおいしかった。
小さな町だからか、夜は人気がなく、閑散としていて少し寂しい雰囲気だった。写真はルター像とバス停車場。歩く人と車がちらほら見られるくらいだった。
駅前のバスターミナルは夜中じゅう明かりがついていたが、人は全くいなく、静かだった。朝にはもうすでに何人か人が集まっていた。
4日目はこちら。